投資によるグリーンカード取得は、EB-5(第5優先)と呼ばれるカテゴリーに属します。この方法でのグリーンカード取得には、大きく分けて5つの条件を満たさなければなりません。
1 少なくとも100万ドル(特定の地域においては50万ドル)を投資する
2 リターンを期待した投資でなければならない
3 投資金は、合法的に手に入れたものでなければならない
4 従業員を少なくとも10人以上、雇用しなければならない
5 新しく始めるビジネスは、新規の会社、または経営続行が難しいビジネスの引き継ぎでなければならない
50万ドルの投資が必要な特定の地域とは、産業がほとんど存在せず、失業率が高い地域です。アメリカ全国の中にいろいろな場所にこの指定地域が存在します。この様な指定されている地域に自分で会社を設立し事業を始めるか、または指定された地域を立て直すプロジェクトを担当している、 EB5 カテゴリが認可されているRegional Centerのプロジェックト会社に投資してグリーンカードの申請をするという二つの方法があります。
ちなみにここハワイでも指定されている地域があり、ハワイのEB-5 Regional Centerも今年中にプロジェクトが始まる予定になっています。
指定されていない地域の場合100万ドルの投資 が必要です。
Regional Centerへの投資は現金が必要ですが個人による投資の場合 現金である必要はありません。在庫品、機械などの有形資産でも構いません。また、抵当等、投資家の財産を元にしたローンで得たものでも構 いません。
また、投資家は、投資金が合法的に得られたものだと証明する必要があります。この中には、貯金、ギフト、相続、有形財産を元にしたローンなども含 まれます。投資金の合法性を証明するためには、Tax Return、収入、財産、ローン等に関する書類の提出が必要です。ローンに関しては、何を元にローンを組んだのかなどの証明が必要です。ちなみに、共同 財産、会社に貸し付けているローンなどは、合法性を証明するものとはみなされません。
従業員を少なくとも10人以上雇用しなければならないという条件ですが、この10人の従業員は、米国市民、グリーンカード保持者、あるいはグリーンカード 申請中で就労許可を保持している人に限られます。また、この10人は、常勤の従業員でなければなりません。綿密なビジ ネスプランを作り、10人以上の従業員を雇える規模の会社であるという証明をしなければなりません。
投資家としてグリーンカードを取得するには、厳しい条件を満たさなければなりません。第1段階の審査を通過すると、2年間の条件付きグリーンカードが与えられます。その後2年間、10人の従業員を雇い続けたことを証明すれば、この条件が解除されます。